もぐんちゅとは??

潜人(もぐんちゅ)
ダイビングサービスやファンダイビング、漁などでスクーバ(潜水器具)を用いて海に関わっている人。

一言でいうと、潜ってるひとです。

勝手に作りました。造語です。

ちなみに、ご存知だとは思いますが、沖縄方言で「海人(うみんちゅ)」は漁師のこと、「島人(しまんちゅ)」は地元民のことです。

2010/09/13

サンゴって何者?

サンゴ

沖縄の海には多様なサンゴが生息している

沖縄の海と聞いて、誰もが最初に思い浮かべるのは多くのサンゴと、それに群がる色とりどりの魚たちでしょう。

スキューバダイビングはもちろん、海水浴やスノーケリングでも、沖縄のサンゴの多様性を知ることができます。 ダイバーや漁師を中心とした保護活動がメディアで取り上げられることも多く、サンゴ礁の保護に対する関心も高まっています。


まず、サンゴの生態について知ったうえで、サンゴへのストレス、子孫を残すための工夫について勉強していきたいと思います。


サンゴは、一見して植物のようですが、実はクラゲやイソギンチャクと同じ刺胞動物(しほうどうぶつ)です。
刺胞というのは、毒針を備えている細胞のことで、イソギンチャクに触れて肌がかぶれたり、クラゲに刺されて痛いのもこの毒の効果によります。
一般にサンゴの持つ毒は弱く、触っても痛み等が出ないものがほとんどです。


造礁サンゴ(ぞうしょうさんご)
造礁サンゴとは、その名の通り、サンゴの仲間のうち、サンゴ礁を形成するものです。造礁サンゴは岩場などに定着し、石灰質の骨格を形成します。サンゴの「本体」は表面にのみいるわけです。
後に述べますが、造礁サンゴは褐虫藻(かっちゅうそう)といわれる藻類と共生し、昼間は触手を縮め、夜間に伸ばして流れてくるプランクトンを捕食しています。

ちなみに、「金、銀、珊瑚がザックザク」のサンゴは、深海に生息する宝石サンゴという種類(分類)です。
以下では、特に断らない限り「サンゴ」は「造礁サンゴ」を指します。

サンゴは触手を伸ばしてプランクトンを捕食している

サンゴと褐虫藻
サンゴは、褐虫藻といわれる藻類と共生しています。
サンゴが日当たりの良い一等地と、呼吸によって生じる二酸化炭素、その他の老廃物(アンモニア等)を提供し、その代わりに褐虫藻は光合成で作った栄養分と酸素を提供します。
サンゴの色が様々なのは、この褐虫藻の色に起因し、サンゴの種類によって共生する褐虫藻が違うため、種類による色の違いが生じています。
褐虫藻は、藻類とはいえ、渦鞭毛藻類(うずべんもうそうるい)という分類名をもち、自力で泳ぐことができ、体内に葉緑体をもつ原核生物(ミドリムシなど)の仲間であると考えられます。


サンゴと褐虫藻の共生関係は、サンゴへの(または褐虫藻への)ストレスで簡単に崩壊してしまいます。完全な細胞内共生をしているミトコンドリアや葉緑体とそれらを細胞内にもつ生物たちのように、サンゴと褐虫藻は細胞内共生をする進化の過程なのかもしれません。


次回はサンゴの白化と死について考えていきたいと思います 。

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